熊本県 八代市 泉町(旧泉村) 五家荘
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雑文録

2021.12.27

山行

今年最後の五家荘。12月26日が2021年最後の五家荘行きだった。右肩の腱板の痛みも、整形外科のリハビリのおかげで、だいぶマシになったし。行く前には貼るカイロを、左右の肩、腰、首に、パンパン貼り付けた。ネットでゴム製のタイヤチェーンも買った。

家人から言わせれば「馬鹿じゃないの」という雰囲気、予定としたら、白鳥山の内の谷の登山口から少し谷を登り、すぐ帰る、という極めて軟弱な思想に基づいたルートにした。ところが週末は九州でも数年に1度の寒波到来との事。大雪も怖いが、この寒波が五家荘にとっては曲者なのだ。積雪はないが、路面はカンカンに氷つき、白い粉のような氷の塊は風にサーッと流れて、車から降りるも怖い、テカテカ光る路面の氷道なのだ。以前は普通のチェーンを巻いていたが、林道の走行中に合間、合間に顔を出す氷道の度に1日に5回も6回もチェーンの着脱の作業が面倒で仕方ない。スタッドレスタイヤを履けば済むことだが、毎週、山に行くことはないし、もちろん金もないので、間を取ってゴム製のチェーンを買った。

で、さっそく出かけるに、大通り峠のトンネルを過ぎると、すぐ100メートルくらいの白い氷の道が出てきた。早速、買ったばかりのチェーン装着作業開始。最初なので中々手間がかかる。案の定、しゃがむ僕の冷風に捲れた腰、半ケツを冷たい風が吹き上げる。肩も痛いがそんなこと言っておられない。何度も何度も氷りついた風が吹きまくる、その悪戦苦闘中の僕の真横を、地元のおばさんの運転する軽自動車が横目でさりげなく通り過ぎる。爺さんの運転する軽トラが憐みの顔をしながら、坂を登り行く。スタッドレスのタイヤのコマーシャル、こんなシーンがリアルだと思うけどなぁ。

結果、こんなありさまでは白鳥山に、何時たどり着けるか不明。行きは良くても帰りはもっと怖い。パンパンに膨らんできた右肩、曲がった指先を見ながら、今回は白鳥山は断念、椎原経由で、梅ノ木轟の滝の見学の後は、二本杉から雁俣山の散策ルートに変更することにした。五木村の物産館で原木椎茸を買い込む。(誰も来れないから、美味しい椎茸が山積み) 駐車場で冷たいおにぎりを頬張る。時計を見るともう昼前でないか。この気候の状態で行くと、梅ノ木から二本杉まで向かうの長い登坂は、白く激しく凍結間違いなし。チェーンの作業はあと1回は必ず必要となる。

いったん、梅ノ木轟の吊り橋に着くと、現金なもので「もっと雪が降らないと写真が撮れないではないか」と勝手にわがままを言いだす。とにかく寒い。誰もいない。滝の写真と、霜柱の写真を撮り、帰路に着く。空は曇り、峠までの氷道の入口で予想通り、チェーン装着。繰り返し、吹き上げる冷風。またも半ケツ。腹が急に冷える。峠に着くも雁俣山を散策する体力すでになし。

 

 

もう、自分には昔のような勢いはない。(今から思うと冬場でもぞっとする無謀な行動をしていた。) しかし、今年一年を振り返るに白鳥山には峰越ルートから何度も登ることが出来て楽しかった。国見岳については大雨で登山口までの道路が崩壊し、なかなか登る事が出来なかったのが心残りだが、自分としては登山口まで、林道をうだうだ1時間でも2時間でも、歩くだけでも良かったなと後悔している。

そんな登山 (?) のどこが、楽しいのか?と問われても、そのうだうだ歩きが自分は楽しいだけと、答えるしかない。

2021年を表わす一時が「金」との事。これはオリンピックの「金メダル」の事を指したいらしい、審査員が空気を読んで選んだ一文字だろうが、読みはどう考えても「金 (かね) 」だろう。

最近、過去に受けた頭の手術のせいか、加齢のせいか、とても音に敏感になってきた。音と言うのは、人の言葉でもあり、人の作る雰囲気、空気の事でもある。

僕から言わせれば今年は、「騒」の1年だった。いや「騒」でなくてもいい。「偽」でも、「虚」でもいいではないか。「愚」でも「醜」でも「悪」でも。そんな騒がしい言葉に取り囲まれた1年だった。

オリンピックに反対する人は、オリンピックを見るなと、某国会議員が発言していたが、その議員の言う通り、僕はたまたまニュースで流される報道以外、自分の意思でオリンピックを1秒も見なかった。(だから、オリンピックの1兆円を超す赤字はこの議員が払って欲しい) ※開催の収支決算の公表は開催1年後の来年、夏頃だそうだが、世間様の様子を見て公表するのだろう。もしくは偽証、準備中。

そんな落ち着かない、僕の心の空騒ぎが、五家荘に行くと、山の鳥たちの声、風の音、水のせせらぎで、ぱっと止まり「静」かな時が流れ始める。だから登山口までの1時間だけでも、歩いているだけで楽しいひと時になる。

そのひと時を写真のシャッターで切り取るのが、僕の今の山行なのだ。(もう登山とは言えない) 来年1回目の山は何時頃になるか、楽しみでもある。

釈迦院への道

ハチケン谷はキケンだった。(10月30日)

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