天気予報を信じて、白鳥山に向かう。
ちょっと晴れたのもつかの間
どんどん雨が降ってくる。
バサバサ、バサバサ…
最近の雨の降り方は昔と違う、
どんどん降ってくる。
右の谷は、大雨で
大きく崩落し、岩肌があらわに
大木が根から崩れ落ちて
これ以上登るのは難しい。
川沿いに登り始めるが
足元もゆるくぬかるみ
しばらくしてもう
退散を決めた。
バサバサ、バサバサ、
雨が僕の体を更に
たたき始める。
下り坂で足を滑らせ、
ちょうどいい感じの小さな
落ち込みに滑り落ちた。
折角来たのだから、
シャッターを押す。
変な形のキノコも居て
雨に濡れて傘をさしている。
足元には若葉が生まれて
苔の間から葉を広げている。
少し、雨がやんできたかと思うと
頭の上から早速鳥の声が聞こえてきた。
森は生きていて、
僕のような邪魔者にも
ちょっとだけ
居場所を確保してくれている。
(ちょいと意地悪に、若葉の先に手を触れたら
思った以上にしっかり根づいていた。)