熊本県 八代市 泉町(旧泉村) 五家荘
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雑文録

2020.10.13

文化

巷では「学術会議」の任命問題がきっかけで「役に立つ、立たない」論争が起こっているらしい。はたから見れば「教養のある人々と」「ない人々」の論争、だから話がかみ合わない。かみ合わないから「教養のない人々側」は「教養のある人々側を」力でねじ伏せようと攻撃する。もちろん「学術会議の権威」のもとに居座る爺様、婆様もこの機会にぜひご退場いただきたい。

もう10年も前、たまたま京都大学の入学案内を手に入れた。その案内には学長からのメッセージがあって、当時の学長いわく「大学は教養を学ぶところ。本学は社会の即戦力になるような学生を絶対育成しまへん」と記されてある。「大したものだ」と僕は思った。さすが京大。

(僕は数年間、ニセ学生として京大に世話になっていた。)

 

今や、大学は就職率を競う専門学校になってしまった。高校も有名大学の入学者数を競う。折角大学に入ったのだから、元をとろうと、大企業に就職するため、勉強せずに2回生から就活するのだ。教養どころではない。そして大ブラック企業の兵隊となり即戦力の使い捨て、疲労し摩耗し役にも立たず、教養も得られず、最悪、精神を病み社会に帰らぬ人になる。教養のない人々の役に立つとはこういう事だぜ。

僕ごときが書くのもなんだけど学術や芸術を費用対効果で見たらだめなのだ。それらはそもそも数値化できない代物なのだから。ところが政治は違う。政治家のやってきたことがすべて数値化される。景気が悪いのもいいのも、1000兆円こえる国債も結果がすべて。なんの教養もない政治家に限って「何んーも、役に立たないのに税金!」と言いふらす。まず彼らこそ、AI人工知能に交代すべきなのだ。国会で居眠り、英会話を勉強する政治家の費用対効果はすざまじい。

 

嗚呼、最近怒りっぽくなった。これは「老化」のひとつらしい。(苦笑)

ネットで悪口、デマを飛ばす連中も無駄なプライドで脳が固まり「老化」しているらしい。

 

熊本の大手の製薬会社が「太陽の畑」とかなんとか言っちゃって、裏の壮大な面積の雑木林を全部刈り取り、森の生き物全部追い出し、ソーラーパネルを山一面にひき、自社の工場は全部自然エネルギーで「ゴミも分別してまーす」てな、脳みそを漂白された教養のないコマーシャルが僕は大嫌いなのだ。

豊かで、数えきれない生き物の命を育んできた雑木林と、ソーラーパネルの発電量を比較する愚かさ。全然エコじゃないじゃん。

五家荘はもちろん過疎地。森が役にたたないからと言って、自然林をなぎ倒してソーラーパネルを設置する人がどこにいるものか。五家荘の自然や文化は、そんな物差しで計れないものなのだ。

さて、現在停滞中の極私的芸術展の現状。もうダメなのかなと恐る恐る、陶芸家のH先生に連絡すると、現状の写真が送られてきた。僕のわがまま、無理な要望で、何度も取り組むも、うまくいかなかったのかもしれない。(無理な造形で、窯で割れるのか…) 先生も意地なのだろう。本気で取り組んでもらって本当に恐縮なのだ。

写真の奥の繊細なしずく状の造形…。設計通り、しずくの真ん中に丸い穴が開いている。手前に横たわるのはしずくの子供たち。焼き上がりはどんな色に仕上がるのだろうか?

極私的芸術祭、もうすぐ編。なんの役にも立たない極地。これらのしずくが出来たら、僕は一人森に入る。

そしてそのしずくの丸い穴から、向こうの世界を除くのだ。穴を通り向こうの森とこちらの森の空気が行き来する。穴はレンズか、過去と未来、時間のトンネルか?…そんなへ理屈考えなくていい…ただ穴を覗く。穴は「空」。その空の世界を覗いてみたい。

 

「空」とは般若心経で言う「空」の世界…

※多頭飼いで猫 ( 総勢 7匹 ) 世界化している我が家は、般ニャー心経

 

いつか、そのしずくが輝きだすのを待つ。

それだけで僕はよい、のだ。

 

ふうわり、ひらり

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